【将棋用語】
棋力

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「棋力」の読み方

きりょく

「棋力」の説明

概要

将棋の実力を表す指標。
「段または級(段級位制)」を使用する慣習は根強いが、より詳細に強さを表す場合には「一定の基準に基づいて算出された数値(レーティング・レート)」を使用することも多い。
級は数字が小さくなるほど強くなるため、10級よりも1級の方が強い。1級の次は初段となり、以降は漢数字で二段(弐段)、三段(参段)、四段、五段、六段…となって数字が大きくなるほど強くなる。
あくまで相対的に将棋の実力差を分かりやすくするためのものなので、地域・道場・アプリ・ウェブサイトなどによって基準は変わる。そのため、ある将棋道場の初段が別の将棋道場の二段に勝ち越すというようなこともよくある。また、最低級位は30級・20級・15級・10級、最高段位は六段~九段が多いが、様々である。

プロ・奨励会

プロや奨励会(しょうれいかい・プロ養成機関)においては独立した級位・段位となっている。7級~九段まであり、四段以上がプロとなる。例えば、プロの四段とアマチュアの四段は、同じ「四段」なので紛らわしいが、実際の棋力はかなりの差がある。平手戦ならばプロの四段がアマチュアの四段に100回中100回勝ってもおかしくない。プロの四段と区別するために、あえて「アマ四段」などと言う場合もある。

女流プロ

同様に女流プロも独立した級位・段位がある。こちらは原則として「女流」と先頭に付与して「女流初段」のように言われることがほとんどである。
尚、女性が奨励会に在籍して四段になれば「女性のプロ四段」であり、「女流四段」とは異なる。

プロ・女流プロにおける棋力の意味合い

プロと女流プロの場合、「昇段後の勝利数(勝率は問わない)」等の条件を満たして昇段することがあり、降段することもないため、実績の意味合いも含まれている。

棋力の比較

「アマ」「女流プロ」「奨励会」の棋力を比較すると「アマ四段(の中で上位の人)≒女流2級≒奨励会6級」辺りが目安になると思われる。もちろん、同じ段位・級位でも、すぐに昇段・昇級する人と、そこで頭打ちになっている人で将棋の強さは異なるので一概には言えない。少なくとも、奨励会を勝ち抜いて「プロの四段」になるためには並外れた強さが求められる。

レーティング

インターネット将棋やコンピュータ将棋などにおいては、より厳密な評価をするために、レーティングが行われており、棋力をレートという数値で表すことがある。レートは1勝負毎に数値を奪い合う形となり、同じ集団で勝負している場合、その合計値は常に同じになる(新規参入者がいる場合などは例外あり)。レートの低い人が勝つと大きく上がり、その差が大きければ大きいほどレートの変動も大きくなる。レートの高い人が勝った場合はその逆となる。
例えば、将棋サイト「将棋倶楽部24」において、両対局者のレートが「1000」だった場合、変動する数値は「16」で、勝った方は「1016」、負けた方は「984」となる。対局者のレートが「1200」と「1000」だった場合、「1200」が勝つと変動数値は「8」(「1200→1208」「1000→992」)、「1000」が勝つと変動数値は「24」(「1200→1176」「1000→1024」)のようになる。
尚、「レート」を「R」と表記することがあり、「R3000」ならば「レートが3000です」という意味になる。また、特に断りがない場合、アマチュアは「将棋倶楽部24」、コンピューターソフトは「floodgate」のレートであることが多い。

棋力の伝え方

棋力を問われた場合に「○段(◇級)です」のように言っても問題ないが、将棋道場名やアプリ名などを一緒に言うとより正確に伝わりやすくなる。また、自身のレーティングを把握している人は多いので、「将棋倶楽部24でレートXXXXです。」のように言っても、そこの将棋道場等ではどれくらいの棋力に該当するかを判断してもらえる。

「棋力」の用例

「棋力は千駄ヶ谷の将棋道場で初段です。」
「棋力は将棋倶楽部24でレート500くらいです。」
 

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